2週間前のことです。深夜1時。渋谷のクラブに繰り出し、若い女を物色。ひたすら声を掛けまくったが、この日はことごとく撃沈。酒代だけがかさんでいた。時刻はすでに午前4時過ぎ。場内はスモークがたかれ、盛り上がりは最高潮。焦りと熱気で汗まみれな私は、ステージの隅で壁にもたれかかる1人の女を見つけた。すぐに周りの猛者どもをかき分けて、彼女の元へ向かう。ポンポンと肩を叩いた。振り返る女。今流行りのファッションに身を包んだ、小柄な体躯。好みだ。キャミソールから覗く寄せて作ったであろう谷間が、酩酊してフラフラとおぼつかない足元により、かすかに揺れる。ふとバランスを崩し、私の胸元に倒れ込む女。