2012年12月11日

奇妙な依頼を受け「幻夢館」を訪れた探偵“木戸”。そこで巻き起こる愛と憎しみの惨劇に巻き込まれてしまう。炎に包まれ崩れ落ちる館からメイドの望を助け出せた木戸。すべてが終わったように見えた…しかし、まだ物語は始まったばかりなのだった…。大人気PCゲーム「真章・幻夢館」のエンディング後のエピソードを“ちちのや”が制作！ゲームでは語られなかった真実、そして本当のエンディングがついに紐解かれるっ！惨劇の後、探偵事務所で悠々自適な生活をする木戸、芽衣。そして望。だが、木戸と芽衣の関係を気遣い、探偵事務所を後にした望みの前に幻夢館の炎上と共に行方不明になっていた「今田」が現れる。自分の居場所が木戸のところには無いと悟った望は、それでもなお木戸のために今田の言うことに従いついていく……。

輝く太陽、光る汗。爽やかなあの子の笑顔、駆け抜ける青春･･･。中学時代、放課後の教室で補習を受けていた僕。心に焼き付いているのは、いつも廊下で友人たちと楽しそうにお喋りしていたあの子の横顔。決して学校のマドンナとかそういう人じゃなかった。ボーイッシュでポジティブ、誰にでも平等だったあの子は男女問わず沢山の人から好かれていた。内気な僕にもたまに話しかけて、お喋りの輪に誘ってくれたりしてものだ。あれが恋だったのかどうかは、今の僕にも分からない。一つだけ言えることは、卒業以降初めて同窓会が開かれるのを聞いた時、最初に思い浮かんだのがあの子の顔だったということ。今は何をしているんだろう？もしかしてもう結婚していたりして･･･。