時は19世紀、大英帝国が最も輝いてた産業革命期。数十年後の衰退など微塵も考えられなかったこの時代。過去に、高級娼婦たちを使い、時の権力者を裏から操作していた政治集団のメンバーであったフォスターは現在、鉄道王ドレッド・バートンの屋敷で高級娼婦であるメイドを育成する調教師を務めていた。ある日、フォスターの前に謎の男達が現れ、拉致同然に街外れの森の中の屋敷に招かれる。
殻の中の小鳥 1 クレア・バートン
時は19世紀、大英帝国が最も輝いてた産業革命期。数十年後の衰退など微塵も考えられなかったこの時代。過去に、高級娼婦たちを使い、時の権力者を裏から操作していた政治集団のメンバーであったフォスターは現在、鉄道王ドレッド・バートンの屋敷で高級娼婦であるメイドを育成する調教師を務めていた。ある日、フォスターの前に謎の男達が現れ、拉致同然に街外れの森の中の屋敷に招かれる。待っていたのは鉄道王ドレッド・バートン。手荒な真似をしてまで、ドレッドがフォスターに依頼したかったこととは、ある少女を調教し、その身体で金を稼げるように仕立て上げるということだった。過去に関する弱みを握られたも同然のフォスターに、この話を断ることなどできるわけがない。こうして、少女クレアと調教役のフォスターとの物語は始まった…。
殻の中の小鳥 2 ユウキレン
時は19世紀、大英帝国が最も輝いてた産業革命期。数十年後の衰退など微塵も考えられなかったこの時代。過去に、高級娼婦たちを使い、時の権力者を裏から操作していた政治集団のメンバーであったフォスターは現在、鉄道王ドレッド・バートンの屋敷で高級娼婦であるメイドを育成する調教師を務めていた。ある日、フォスターは街で一人の日本人と出会う。橋の下のあばら屋に一人きりで暮らし、毎日駅前で誰かを待つ彼女の名は、結城 恋（ゆうき・れん）。恋は記憶を喪失しており、その過去を知る唯一の手がかりは、彼女が駅前で“父親が迎えに来る”のを待っていたということ。哀れに思ったフォスターは恋を自分が暮らす屋敷に引き取ることにするが・・・。
殻の中の小鳥 3 アイシャ・ファーファリス
時は19世紀、大英帝国が最も輝いてた産業革命期。数十年後の衰退など微塵も考えられなかったこの時代。過去に、高級娼婦たちを使い、時の権力者を裏から操作していた政治集団のメンバーであったフォスターは現在、鉄道王ドレッド・バートンの屋敷で高級娼婦であるメイドを育成する調教師を務めていた。ある日、フォスターはふらりと入った居酒屋で男たちを相手にカードゲームに興ずるアイシャと出会う。アイシャは他の客たちとは異なった雰囲気を持つフォスターに心惹かれ、またフォスターも彼女に興味を持つ。一夜を過ごした後、屋敷に戻ろうとしたフォスターにアイシャはついて行き、彼の暮らす屋敷へと足を踏み入れることとなる。屋敷とメイドたちにただならぬ雰囲気を感じた彼女は…。
殻の中の小鳥 4 リース・ウェン・ネフタ
時は19世紀大英帝国が最も輝いてた産業革命期。数十年後の衰退など微塵も考えられなかったこの時代。過去に、高級娼婦たちを使い、時の権力者を裏から操作していた政治集団のメンバーであったフォスターは現在、鉄道王ドレッド・バートンの屋敷で高級娼婦であるメイド達を育成する調教師を勤めていた。ある日、1人の男がリースというみすぼらしい娘を連れてドレッドのもとにやってくる。屋敷のしきたりなど何も知らずにドレッド邸に連れてこられたリースだが、家の借金の返済をするため、家族のためにどんな仕事でもしようと心に誓う。4人目のメイドの仲間入りをした彼女は与えられた仕事に始めは驚くが…。
殻の中の小鳥 ～最終章～
時は19世紀、大英帝国が最も輝いてた産業革命期。数十年後の衰退など微塵も考えられなかったこの時代に、高級娼婦たちを使い、時の権力者を裏から操作していた政治集団が存在した。しかし、とあるスキャンダルをきっかけに彼らは解散を余儀なくされ、そしてそのスタッフも国家から追われる立場となった。もちろん、この政治集団の中で娼婦育成を担っていたフォスターも例外ではない。女性を扱う腕は右に出る者はいない、といわれた彼も、今は息を潜め、落ちぶれた生活に甘んじているより他はなかった。ドレッド帝国は隆盛を極め、フォスターとメイドたちも奇妙な愛情によって結ばれていた。新たな仲間、チェリーも加わった。しかし、追いつめられるように富と権力の拡大に駆り立てられるドレッドによって、メイドたちの心も傷つきバランスを失ってゆく……。やがて明らかになるドレッドの秘密。そこで明らかになる人物相関図。かくして、物語はクライマックスを迎えることになる…。
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