休日、東京ド○ムシティに結衣はいた。昔から戦隊ヒーローが好きで、特にブルーが好きだった。多くの戦隊物のブルーは男だが、結衣はブルーになりたかった。レッドのように熱血でドーンと前に出るよりも、一歩引いた感じの知的でクール、サブリーダー的なブルーに惹かれた。普段着る服もマニキュアも自然とブルーが多くなった。結衣はよく一人で東京ドー○シティのヒーローショーを見に行く。握手をしたいのだが女一人でヒーローに握手を求めるのはなかなか気が引けた。ショーが終わり、ソフトクリームを舐めながら、今回も握手できなかったな、とぼんやり観覧車を眺めた。まだ日も高いし、これからどうしようかと考えた。
素人個人撮影、投稿。490
休日、東京ド○ムシティに結衣はいた。昔から戦隊ヒーローが好きで、特にブルーが好きだった。多くの戦隊物のブルーは男だが、結衣はブルーになりたかった。レッドのように熱血でドーンと前に出るよりも、一歩引いた感じの知的でクール、サブリーダー的なブルーに惹かれた。普段着る服もマニキュアも自然とブルーが多くなった。結衣はよく一人で東京ドー○シティのヒーローショーを見に行く。握手をしたいのだが女一人でヒーローに握手を求めるのはなかなか気が引けた。ショーが終わり、ソフトクリームを舐めながら、今回も握手できなかったな、とぼんやり観覧車を眺めた。まだ日も高いし、これからどうしようかと考えた。一人で遊園地で遊ぶ気にもなれないし、買い物という気分でもない。帰るにはまだ早いな、と色々と行き先を考えていると、「後○園ゆうえんちで僕と握手!!」と手を差し出してくる人がいた。驚いた結衣はついその手を握り返してしまった。「いいねぇお嬢さん、一人?僕とお茶しない?」そのノリの軽さはカレー好きのイエローを彷彿とさせた。暇だしちょっとくらいならいいかな、とその手を繋いだまま、結衣たちはホテルへ向かったのだった。
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